EXHIBITIONS
牛嶋均「When it is happen,It is happen[part.1]buoyancy and survey」
福岡のEUREKAで、牛嶋均(うしじま・ひとし)の個展「When it is happen,It is happen[part.1]buoyancy and survey」が開催される。本展は2部にわたり、GALLERY SOAPでの個展「aufheben」(7月9日〜24日)との同時期開催となる。
牛嶋は1963年福岡県生まれ。現在、久留米市を拠点に活動している美術家。80年代は身体パフォーマーとしてヨーロッパなどを回った。帰国後、家業の遊具製作所にて働きつつ、遊具の要素を作品のなかに取り入れた「遊具であり、彫刻でもある作品」を制作している。
タイトルにある「buoyancy(浮力)」は、牛嶋がヨーロッパでパフォーマンスを繰り返していた時に考えていた、地面から少し浮くことに由来している。本展はそれを調査し、アーティストとしての原点を考察する展覧会として、立体作品とドローイングを展示する。
作家は自身の原点について、以下のように語っている。
「個人的な話。私の両親は九州の小さな町で、遊具を主に作る会社を営んでいました。現在は私が代表を務めています。主に公園・学校などに設置する滑り台やブランコといった遊具を製作したり、メンテナンスを請け負ったりという業務を行っています。こういう状態をかれこれ20年以上続けていて彫刻と遊具というものの境界はとても緩やかになってきています。美術家と中小企業の経営者という立場のちがいもとても曖昧に感じています。
15~16才の頃、父親と二人で保育園にメリーゴーランド(中央の輪っかをつかんで自力で回転させる遊具)を設置しに出かけたことがあります。地中から心棒を出す工事はすでに終わっていて、そこに回転部分を乗せるだけでした。私と父親の二人で抱え上げて(結構重い)心棒に載せようとした時、お昼寝から覚めてそれを見つけた園児たちが歓声をあげながらあっという間に父親と私を囲んでしまいました。降そうにも降ろせないまましばらく園児たちの興奮が収まるまで待つしかなく、その時私と父親は100人以上の子供たちに囲まれていたと思います。この体験は、いつも私の中で事あるごとに呼び起こされて、そのときの子供たちの輝く笑顔が忘れられません。
たぶんこの記憶が私の中のアーティストとしての原点のような気がしています(牛嶋均)」。
牛嶋は1963年福岡県生まれ。現在、久留米市を拠点に活動している美術家。80年代は身体パフォーマーとしてヨーロッパなどを回った。帰国後、家業の遊具製作所にて働きつつ、遊具の要素を作品のなかに取り入れた「遊具であり、彫刻でもある作品」を制作している。
タイトルにある「buoyancy(浮力)」は、牛嶋がヨーロッパでパフォーマンスを繰り返していた時に考えていた、地面から少し浮くことに由来している。本展はそれを調査し、アーティストとしての原点を考察する展覧会として、立体作品とドローイングを展示する。
作家は自身の原点について、以下のように語っている。
「個人的な話。私の両親は九州の小さな町で、遊具を主に作る会社を営んでいました。現在は私が代表を務めています。主に公園・学校などに設置する滑り台やブランコといった遊具を製作したり、メンテナンスを請け負ったりという業務を行っています。こういう状態をかれこれ20年以上続けていて彫刻と遊具というものの境界はとても緩やかになってきています。美術家と中小企業の経営者という立場のちがいもとても曖昧に感じています。
15~16才の頃、父親と二人で保育園にメリーゴーランド(中央の輪っかをつかんで自力で回転させる遊具)を設置しに出かけたことがあります。地中から心棒を出す工事はすでに終わっていて、そこに回転部分を乗せるだけでした。私と父親の二人で抱え上げて(結構重い)心棒に載せようとした時、お昼寝から覚めてそれを見つけた園児たちが歓声をあげながらあっという間に父親と私を囲んでしまいました。降そうにも降ろせないまましばらく園児たちの興奮が収まるまで待つしかなく、その時私と父親は100人以上の子供たちに囲まれていたと思います。この体験は、いつも私の中で事あるごとに呼び起こされて、そのときの子供たちの輝く笑顔が忘れられません。
たぶんこの記憶が私の中のアーティストとしての原点のような気がしています(牛嶋均)」。