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EXHIBITIONS

綺羅(きら)めく京の明治美術ー世界が驚いた帝室技芸員の神業

2022.07.23 - 08.21, 2022.08.23 - 09.19

望月玉泉 唐獅子牡丹図(部分) 1895(明治28) 真宗大谷派(東本願寺)蔵

初代 宮川香山 高浮彫牡丹ニ眠猫覚醒大香炉 明治初期 田邊哲人コレクション(横浜美術館寄託)

幸野楳嶺 舞妓鳥籠図 1876(明治9) 海の見える杜美術館蔵 前期展示

今尾景年 花鳥之図(右隻) 1916(大正5) 宮内庁三の丸尚蔵館蔵 後期展示

今尾景年 花鳥之図(左隻) 1916(大正5) 宮内庁三の丸尚蔵館蔵 後期展示

初代 諏訪蘇山 葡萄透し花瓶 1907~09(明治40~42) 石川県立工業高等学校蔵

並河靖之 蝶花唐草文香水瓶 明治20年代前半 清水三年坂美術館蔵

 京都市京セラ美術館では、特別展「綺羅(きら)めく京の明治美術―世界が驚いた帝室技芸員の神業」を開催する。

 帝室技芸員とは、1890(明治23)年に発⾜した制度のこと。皇室によって優れた美術⼯芸家を顕彰・保護するもので、美術界のトップランナーというべき、⼀握りの美術家が選ばれていた。

 制度発⾜の背景には、美術の奨励に加え、明治維新によって幕府や諸藩の庇護を失い、窮地に⽴たされた画家や⼯芸家を救い、優れた技術を保存する⽬的があった。帝室技芸員は当代における美術の、最⾼の栄誉と権威を⽰す制度となり、1944(昭和19)年まで続くなかで、京都にゆかりのある美術家も多く選出された。

 本展は、帝室技芸員制度が発⾜した明治期を中⼼に、京都にゆかりのある19⼈の帝室技芸員を紹介。巨⼤なスケールで魅せる華やかな⽇本画、技術の⾼い⼯芸家が多数活躍した明治時代の優品が一堂に会す。

 出品作家は、森寛斎、幸野楳嶺、川端⽟章、岸⽵堂、望⽉⽟泉、今尾景年、熊⾕直彦、野⼝⼩蘋、⽵内栖鳳、富岡鉄斎、⼭元春挙、五世 伊達弥助、加納夏雄、三代 清⾵與平、初代 宮川⾹⼭、並河靖之、⼆代 川島甚兵衞、初代 伊東陶⼭、初代 諏訪蘇⼭ら。明治という時代を反映した、京都の技と美を堪能したい(※会期中、展示替えあり)。