EXHIBITIONS
荒木経惟
私、写真。
写真家の荒木経惟(1940―)は、1960年代半ばの活動初期から現在まで、都市、人、花、空、静物といった被写体をどれも特別視することなく等しく日常のこととして撮影し、それらのもつ「生」の生々しさ、また「生」と切り離すことのできない「死」をとらえてきた。77歳を迎え、精力的に活動する彼の今年3つ目となる大型個展が開催される。
本展は父母の死をとらえた《父死去》(1967)、《母死去》(1974)から始まり、「生と死」を写し続けてきた荒木のこれまでを紹介。これまでの膨大な作品のなかから、腐食したフィルムをプリントする、写真に絵具を塗る、割れたレンズで撮影するなど、何らかの手が加わることによって「生と死」をより強く意識させたり、両者の境を撹乱させるような作品を中心に展示する。
さらに、本展のために制作された4つの新作シリーズも発表。現在の荒木の生を示すものとして、本展のために制作された丸亀市出身の花人、中川幸夫(1918―2012)へのオマージュとしての《花霊園》、友人の遺品であるカメラで撮影した《北乃空》などの新作も出品する。写真と一体となった荒木の次のステージに注目したい。
本展は父母の死をとらえた《父死去》(1967)、《母死去》(1974)から始まり、「生と死」を写し続けてきた荒木のこれまでを紹介。これまでの膨大な作品のなかから、腐食したフィルムをプリントする、写真に絵具を塗る、割れたレンズで撮影するなど、何らかの手が加わることによって「生と死」をより強く意識させたり、両者の境を撹乱させるような作品を中心に展示する。
さらに、本展のために制作された4つの新作シリーズも発表。現在の荒木の生を示すものとして、本展のために制作された丸亀市出身の花人、中川幸夫(1918―2012)へのオマージュとしての《花霊園》、友人の遺品であるカメラで撮影した《北乃空》などの新作も出品する。写真と一体となった荒木の次のステージに注目したい。