EXHIBITIONS

鬼頭健吾 「線について」

KAAT EXHIBITION 2022 「鬼頭健吾展|Lines」 撮影:木暮伸也

鬼頭健吾 cartwheel galaxy

鬼頭健吾 cartwheel galaxy

 銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUMで、鬼頭健吾による個展 「線について」が開催されている。

 鬼頭健吾は1977年愛知県生まれ。フラフープやシャンプーボトル、スカーフなど日常にありふれた既製品を使い、そのカラフルさ、鏡やラメの反射、またモーターによる動きなど回転や循環を取り入れた大規模なインスタレーションや、立体、絵画、写真など多様な表現方法を用いた作品を制作している。主な展覧会に、 「KAAT EXHIBITION 2022 鬼頭健吾Lines」(KAAT Kanagawa Art Theatre、2022)、「DOMANI:The Art of Tomorrow」(国立新美術館、2021)、 「Full Lightness」(京都市京セラ美術館、2020)などがある。また、京都・岡崎のコマーシャルギャラリー 「MtK Contemporary Art」のディレクターを務める。京都芸術大学大学院教授。

 本展では、2022年に神奈川芸術劇場にて展示されたインスタレーション作品 「Lines」を再構成。既製品のロープと4メートルのカラフルなスティックを使用し、ダイレクトな色感で響き合う縦のラインに注目が集まる。

 また、 「cartwheel galaxy」シリーズからは大型平面作品の新作を発表。鮮やかな絵具のストロークとともに、キャンバス上には鏡の破片が散りばめられ、角度によって様々な光を放つ本作。何層にも重なった原色の絵の具とガラスの反射は、その相乗効果から独特な絵画空間を生み出している。