CRISTINA BANBAN FIGURA

　ペロタン東京で、クリスティーナ・バンバンの日本初となる個展が開催される。

　バンバンはスペイン・バルセロナ生まれ。バンバンが描く絵画はあくまでノンナラティブであり、その作品が持つ意味や美術史的意義は、構図や美しく複雑なフォルムを描く妙技にある。なかでも女性像はバンバンにとってもっとも重要であり、身体の表現は自画像や昨今の文化戦争に対する明白な意志表示ではなく、むしろ美学的と言える。多くのものが虚飾されたこのデジタル時代において、バンバンのニュアンスに富んだ複雑さと鮮やかな描画で制作されたキャンバス作品は、絵画と向き合う時間の創出やより深い理解をうながしている。

　また本展では初のモノグラフを発表する。