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没後30年 木下佳通代

2024.05.25 - 08.18

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 大阪中之島美術館 5階展示室で、「没後30年 木下佳通代」が開催される。

 木下佳通代(1939〜94)は神戸を拠点に活躍した、関西の戦後美術を代表する美術家のひとり。木下は京都市立美術大学(現 京都市立芸術大学)で学び、神戸市で美術教師として勤めたのち、60年代末から「存在とは何か」をテーマに作家活動を本格的に始める。活動初期は写真をもちいた作品を制作し、若くして評価された木下は関西、東京、海外と活動場所を広げていく。

 80年代より絵画へと軸足を移すと、それまでの問題意識をより発展させた作品制作に着手した。平面と空間における存在の在り方を求めて、身体性を象徴するような筆致の抽象絵画を描き、1994年に世を去るまで、様々な作風の作品をつくり続けた。

 本展は国内の美術館では初めての個展、そして作家 木下の過去最大規模の展覧会。近年再び注目され始めた木下の初期の作品や代表作、そして絶筆に至る木下の活動を一挙に紹介する。