EXHIBITIONS

Physica -自然哲学としての芸術原理

2018.03.05 - 03.17
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岡﨑乾二郎 「青い胡桃、酸っぱい花梨、吹きとばせ。わたしの口にもう水分はなく、 わたしの舌は吹きかけ られた言葉の火の中で蠟燭のように溶けていました。 そのあと六十五回も居眠りをしたので、自分の頭蓋の うらを舐め、意識の 内側に滴り落ちる雫の甘さを識ることができたのです。どぅと風が霧を裂き、 さっと日 の光が射し、草からきらきら雫が落ち、すべて葉も茎も花も多様 な姿かたちを満たしているものはみんな一 つの完全なる甘露でした。」 2017

 岡﨑乾二郎、白井美穂、松浦寿夫による3人展が開催。2010年に表参道画廊で発表を行った白井を中心に、造形作家の岡﨑、東京外国語大学教授でもある画家の松浦の2名がパートナーに加わる。

 岡﨑は1955年東京都生まれ。80年代より数多くの国際展に出品し、現代舞踊家トリシャ・ブラウンとのコラボレーションなど、つねに先鋭的な芸術活動を展開してきた。17年には「抽象の力―現実(concrete)展開する、抽象芸術の系譜」展(豊田市美術館)の企画監督を務める。主著に『ルネサンス 経験の条件』(文藝春秋)。

 白井は62年京都府出身。90年代から日用品や工業製品を使ったインスタレーション、映像や絵画を手がけてきた。近年の展覧会に「瀬戸内国際芸術祭」(岡山、2013)、「あいちトリエンナーレ2013」(愛知県美術館、2013)、「Leaving Language in A Japanese Limousine」(フォークストン、イギリス、2017)、「絵画の現在」(府中市美術館、2018)など。

 松浦は54年東京都に生まれ、主になびす画廊(東京)、ガレリア・フィナルテ(名古屋)にて定期的に絵画作品を発表。執筆活動として、『モデルニテ3×3』や『絵画の準備を!』(岡崎との共著)がある。単著として『ア・クロニック』を近刊予定。現在、林道郎とともにArt Trace Pressの責任編集を務める。

 本展は、併設会場のMUSEE Fとあわせ、ダイナミックな作品を展開。3者による「自然」というブリコラージュの劇場の様相を提示する。