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三鷹天命反転中!!──荒川修作+マドリン・ギンズの死なないためのエクササイズ

2025.03.22 - 05.18

三鷹天命反転住宅 外観(撮影:加藤健 提供:荒川修作+マドリン・ギンズ東京事務所)

 三鷹市美術ギャラリーで「三鷹天命反転中!!── 荒川修作+マドリン・ギンズの死なないためのエクササイズ」が開催される。

 荒川修作(1936〜2010)は1950年代後半から日本で芸術家として活動を開始し、瀧口修造のアドバイスもあり1961年にニューヨークに渡る。翌年、公私ともにパートナーとなるマドリン・ギンズ(1941〜2014)と出会い、協働で様々な表現活動を行う。

 とくに荒川は現代美術の父と言われるマルセル・デシャンの知遇を得て、70年代以降国際的に活動を続ける。そのテーマは一貫して「生命とは?」そして「身体が中心となる世界をどうしたらつくれるだろうか」ということだった。

 芸術から建築へと表現活動を移行してからは、奈義町現代美術館の《遍在の場・奈義の龍安寺・建築する身体》の部屋(1994、岡山県奈義町)、養老天命反転地(1995、岐阜県養老町)、三鷹天命反転住宅(2005、東京都三鷹市)など、カラダが中心となる建築作品を発表。自らを「コーデノロジスト(Coordinologist)」と称し、芸術・哲学・科学の総合と、その実践を目指すものとして、天命反転都市という社会実験の実現にむけて活動し、その作品は美術・建築のみならず社会的な反響を呼び続けている。

 本展では、アーティストや詩人としてキャリアをスタートした荒川とギンズが三鷹天命反転住宅にいたるまでの活動の軌跡を振り返り、なぜ・どのようにして三鷹にふたりの設計した三鷹天命反転住宅が誕生したのかを紐解く。さらにその後のプロジェクトとして荒川とギンズが三鷹市内で計画していた《大沢・野川プロジェクト》を世界初公開する。