EXHIBITIONS

鶴の来る町ミュージアムコレクション 写実絵画の世界

2025.02.19 - 03.30
 美術館「えき」KYOTOで「鶴の来る町ミュージアムコレクション 写実絵画の世界」が開催される。

 写実絵画とは、従来の西洋絵画にあった神話や歴史、宗教と言ったテーマではなく、社会や日常生活などを客観的に描いたものをさす。19世紀中頃にフランスを中心に興った写実主義といわれた芸術様式は、のちの印象派や表現主義などの近代美術に大きな影響を与えた。鶴の来る町ミュージアムコレクションの特徴は、いわゆる大家よりもむしろ中堅、若手に軸足が置かれ、ミュージアムピースと呼ばれる大作から濃密な筆致の小作品で構成され、そのモチーフも静物、人物、風景と、幅広くかつバリエーションに富んでいると言える。

 本展は、鹿児島県出水市にある鶴の来る町ミュージアムの400点余りの写実絵画コレクションのなかから厳選した作品を展覧する。スマートフォンや高精細なデジタルカメラで誰にでも容易く対象を写し取れる時代に、画家自身の思いや眼差しをとおして、一筆一筆丹念に塗りかさね表現された写実絵画を鑑賞することができる。