EXHIBITIONS

【近美コレクション】

リーヴル・ダルティスト―芸術になった本

ルオー、ダヴィッド、マティス、シャガール

2025.03.29 - 07.06
 北海道立近代美術館で「【近美コレクション】リーヴル・ダルティスト―芸術になった本 ルオー、ダヴィッド、マティス、シャガール」が開催される。

 20世紀前半のパリで活躍した画家、ジョルジュ・ルオー、エルミーヌ・ダヴィッド、アンリ・マティス、マルク・シャガール。彼、彼女らは油彩画のみならず、詩や小説など文学作品の挿絵を多く描いている。画商ヴォラールが発案した、芸術家のオリジナル版画を付けた限定本は「リーヴル・ダルティスト(Livre d'artiste)」と呼ばれ、美術愛好家や愛書家たちに好んで収集された。

 また、万国博覧会でも一部門が設けられるなど「本」はこの時代、芸術家たちの新たな表現手段として広く普及していた。文学者や出版者、また版画工房とのネットワークのなかで、画家たちは互いに影響しあいながら、テキスト(言葉)とイメージ(絵)の関係を熟慮し、自身の芸術表現を探究していきた。

 本展では、北海道立近代美術館のコレクションから、1920~70年代に制作された「芸術家の本」とそのオリジナル版画など150余点を紹介する。