EXHIBITIONS

ねこがいっぱい ねこアート展

エジプトのねこから浮世絵、フジタのねこまで

2018.04.21 - 05.23, 2018.05.24 - 06.24

長谷川潾二郎 猫 1966 宮城県美術館蔵

長谷川潾二郎 猫 1966 宮城県美術館蔵

寺井力三郎 寝る子 1967 埼玉県立近代美術館蔵

テオフィル=アレクサンドル・スタンラン ヴァンジャンヌの殺菌牛乳 1894 川崎市市民ミュージアム 三浦コレクション ※後期展示

月岡芳年 風俗三十二相 うるささう 寛政年間処女之風俗 1888 北九州市立美術館蔵 ※前期展示

三岸好太郎 猫 1931 北海道立三岸好太郎美術館蔵

ピエール・ボナール 子供と猫 1906頃 愛知県美術館蔵

バステト女神像 エジプト末期王朝時代 松岡美術館蔵

籔内佐斗司 猫もあるけば 2000 ウッドワン美術館蔵

 古くから人間にとって身近な猫は、農耕の始まりとともに、害獣であるネズミを駆除することで重宝され、飼われるようになった。人に懐く猫は、いまや犬と並びペットの代表的な動物となっている。しかし、人に忠実な犬とは違い、人に従属せず、自由気ままでマイペースを好む猫のしなやかな肢体や俊敏な運動能力、愛くるしい仕草、柔らかな毛並みは、世界中の多くの芸術家たちを魅了してきた。

 本展では、世界各国で描き、かたちづくられてきた猫の絵画や彫刻を展示。東西における表象の違いや、人々の暮らしのなかでみせる猫の様相、歌川国芳やレオナール・フジタら愛猫家たちによって鋭い観察力でとらえられた姿など、猫の美術の歴史をたどりながら、その限りない魅力に迫る。