メモ・アクテン fundamental frequencies -意識の庭へ-

　「メディア・クリエーション」や「A.I.（人工知能）とクリエイティビティ」の領域で活躍する気鋭のアーティスト、メモ・アクテンの日本初個展が開催される。

　アクテンは1973年イスタンブール生まれ、ゴールドスミス・カレッジにて人工知能の研究を行う。ロンドン五輪で発表した《Forms》（クアヨラとの共作）で、世界最高峰のメディアアートの祭典「アルスエレクトロニカ・フェスティバル」最優秀賞「ゴールデン・ニカ賞」を受賞。《Meet your Creator》では、世界で初となる、ドローンを使った舞台演出を手がけた。

　また、近年日本でもさかんになっているデザインやアート表現のためのプログラミング技法「クリエイティブ・コーディング」のプラットフォーム「openFrameworks」へ積極的に貢献し、自身が構築したプログラムを世界に向けて公開するなど、多くのクリエイターに影響を与えている。

　本展は、「詩的なアルゴリズムをつくり出すこと」「行動パターンやふるまいの抽出」「データをいかにドラマティックに演出するか」の3章で構成。世界最先端のイノベーションとオープンプラットフォームの概念、機械学習によるヒューマン・マシーン・イタラクション（HMI）がもたらす文化・生活・表現への影響を探求する、サイアート作品を紹介する。