EXHIBITIONS

シュシ・スライマン ドローイング展

シュシ・スライマン Khatulistiwa 2017 © Shooshie Sulaiman

シュシ・スライマン Khatulistiwa 2017 © Shooshie Sulaiman

 その土地特有の樹木や土、水などの自然物を使用し、ドローイングやコラージュ、インスタレーション、パフォーマンスなど、幅広いアプローチによって神秘的な世界観をつくり上げてきた東南アジアの現代作家、シュシ・スライマン。

 1973年マレーシアに生まれたシュシは、マレー系と中国系の血を引くバックグラウンドを持ち、東南アジアの歴史や祖国マレーシアの文化、自身の記憶やアイデンティティを作品の大きなテーマとして、人間と自然、アートとの分ちがたい複雑な関係性を示している。
 
 本展では、シュシのドローイングシリーズを展示。「ヨコハマトリエンナーレ2017 島と星座とガラパゴス」(横浜美術館ほか、2017)にて発表された、作家独自の創造による神話に基づく横浜の土や水を用いたシリーズに加え、ヴェルサイユ宮殿を思い起こさせる「ヴェルサイユシリーズ」などを紹介する。