日本を含むアジアの現代美術に焦点を当てた森美術館のコレクションを紹介する「MAMコレクション」。今回は、「カラス」をテーマに、
会田誠と
Chim↑Pomの作品を展示する。
カラスは、吉兆を示す鳥、あるいは太陽の象徴として世界中の多くの神話に登場するいっぽう、腐肉食や黒い羽毛が死を連想させることから、悪や不吉の象徴としても繰り返し描かれてきた。
本展では、独自の視点、手法を用いて社会的、政治的な問題に切り込む会田誠、Chim↑Pomの両アーティストが、極端な両義性を持つカラスという鳥をモチーフに、現代社会の多様な側面を映し出す。