パーキング・プロムナード

　岐阜の言葉で「まみれる」を意味する「まるけ」と、市場を意味する「マーケット」「マルシェ」をかけ、アートを通して人々が集い、交流する場をつくり上げるプロジェクト「アートまるケット」。日比野克彦のディレクションによって2015年にスタートし、これまで岐阜県美術館の庭園で開催されてきた。

　今年は初めて美術館を飛び出し、舞台を養老公園に移す。アーティスト・コレクティブ「Nadegata Instant Party（中崎透＋山城大督＋野田智子）」を迎え、プロムナードを巡りながら架空の物語を体験できる野外作品を展開する。

　キーとなるのは、人々が未来への希望を持って建設的に生きるための新しい死生観を探ることを、「死なないために」と表現した荒川修作＋マドリン・ギンズの《養老天命反転地》。現地で新たな発想や関係性を得て制作に臨む「Nadegata Instant Party」の作品と、どのように呼応するのか見どころとなる。

　そのほか、トークやツアー、ワークショップなど、関連プログラムも多数実施されるため、あわせてチェックしてほしい。