EXHIBITIONS

冬の浜口陽三展 優雅なオブジェ

浜口陽三 西瓜 1981

浜口陽三 赤い蝶 1981

浜口陽三 あざみ 1957

浜口陽三 2つのさくらんぼ 1958

 20世紀、国際的に活躍した銅版画家・浜口陽三。深い闇を思わせる黒を背景に、優雅に佇むモチーフがその作品の魅力のひとつとなっている。

 西瓜やさくらんぼ、蝶などのモチーフは、見たままに写したかたちではなく、浜口がつくり上げる新しい世界に誕生した生命であるかのように描かれ、柔かな光と不思議な気配を纏っている。浜口の悠然とした作品世界は、ときが経っても変わらず、見る者の心に強く響く。

 本展では、銅版画を中心に約60点が展示される。