EXHIBITIONS
温故礼讃
-百花繚乱・相国寺文化圏
いまから約600年前、室町三代将軍・足利義満によって創建され、京都五山第二位に列する名刹・相国寺(萬年山相國承天禅寺)。世界文化遺産に指定される金閣と銀閣を有し、足利将軍家の唐物趣味(中国趣味)と深く関わって、ほかの京五山禅林とは異なる独自の文化を育んだ。
金閣では義満が膨大な中国絵画の名品を愛玩し、銀閣の地・東山山荘の同仁斎では八代将軍の義政が中国の隠遁思想を体現。相国寺では画僧たちが将軍家の御用絵師に代々就任し、その画風は室町水墨画史を多様に彩った。これら相国寺の文化活動は、室町文化の歴史に新風を吹き込んだ。
本展は、「相国寺文化圏」と銘をうち、国宝・重要文化財を多く含む相国寺伝来の名品を一堂に展観し、室町時代からの歴史の荒波を乗り越え、いまに伝わる寺宝への、温故(古きをあたためる)という教えを礼讃しようとするもの。
さらに、鹿苑寺(金閣寺)大書院の一部を再現した展示や伊藤若冲の水墨画の名作《竹虎図》を公開。重要文化財に新指定された円山応挙による《大瀑布図》の巨軸も見どころとなる。
金閣では義満が膨大な中国絵画の名品を愛玩し、銀閣の地・東山山荘の同仁斎では八代将軍の義政が中国の隠遁思想を体現。相国寺では画僧たちが将軍家の御用絵師に代々就任し、その画風は室町水墨画史を多様に彩った。これら相国寺の文化活動は、室町文化の歴史に新風を吹き込んだ。
本展は、「相国寺文化圏」と銘をうち、国宝・重要文化財を多く含む相国寺伝来の名品を一堂に展観し、室町時代からの歴史の荒波を乗り越え、いまに伝わる寺宝への、温故(古きをあたためる)という教えを礼讃しようとするもの。
さらに、鹿苑寺(金閣寺)大書院の一部を再現した展示や伊藤若冲の水墨画の名作《竹虎図》を公開。重要文化財に新指定された円山応挙による《大瀑布図》の巨軸も見どころとなる。