EXHIBITIONS
素描礼讃 -岸田劉生と木村荘八-
神秘的な写実画で知られる岸田劉生と、昭和期に洒脱な挿絵で独自の地位を築いた木村荘八。10代の頃に白馬会の画塾で出会った2人は、いちはやくポスト印象派へ関心を向け、情熱的な色彩による作画の後に、素描の重要性に認識を深めて数々の秀作を描いた。そうして、岸田は「素描」を美術の骨子と評し、木村は挿絵すなわち素描かつ本格的絵画と説いている。
本展は、笠間日動美術館、うらわ美術館、小杉放菴記念日光美術館が所蔵する2人の素描・挿絵、単色画など約200点で展示。完成作や彩色画にはない、作家の思考の軌跡を垣間見せる素描の魅力と、両者の交流に焦点を当てる。同時に、活動の舞台となった銀座築地近辺の変容を2人の回想文などとともに紹介する。
本展は、笠間日動美術館、うらわ美術館、小杉放菴記念日光美術館が所蔵する2人の素描・挿絵、単色画など約200点で展示。完成作や彩色画にはない、作家の思考の軌跡を垣間見せる素描の魅力と、両者の交流に焦点を当てる。同時に、活動の舞台となった銀座築地近辺の変容を2人の回想文などとともに紹介する。