EXHIBITIONS
生誕100年 藤本能道 ―生命を描いた陶芸家
2019年は、戦後日本の陶芸界を牽引した作家のひとり、藤本能道(ふじもと・よしみち)の生誕100年にあたる。藤本は陸軍中将の祖父、大蔵省書記官の父を持つ家に生まれながら芸術の道を志し、やがて陶芸家として色絵磁器の技を極め、現代陶芸の世界に大きな足跡を残した。
伝統的な色絵磁器の技法を基礎に、絵具の改良や釉薬を用いた新たな表現に取り組んだ藤本は、「色絵磁器」技術保持者として重要無形文化財に認定された。菊池寛実記念 智美術館の創立者・菊池智は同時代につくられる陶芸のなかでももっとも集中して藤本の色絵磁器を集め、菊池コレクションには色絵磁器に専心する1970年代から最晩年の作品までが多数収蔵されている。
本展では、色絵磁器以前の初期作品から各時期の作品を並べ、創作の深まりと、藤本の色絵表現の到達点を展観。藤本の傑作《幻の食器》を10年ぶりに公開するほか、未発表の素描などの特別出品作も加え、藤本の活動を検証・紹介する。
伝統的な色絵磁器の技法を基礎に、絵具の改良や釉薬を用いた新たな表現に取り組んだ藤本は、「色絵磁器」技術保持者として重要無形文化財に認定された。菊池寛実記念 智美術館の創立者・菊池智は同時代につくられる陶芸のなかでももっとも集中して藤本の色絵磁器を集め、菊池コレクションには色絵磁器に専心する1970年代から最晩年の作品までが多数収蔵されている。
本展では、色絵磁器以前の初期作品から各時期の作品を並べ、創作の深まりと、藤本の色絵表現の到達点を展観。藤本の傑作《幻の食器》を10年ぶりに公開するほか、未発表の素描などの特別出品作も加え、藤本の活動を検証・紹介する。