EXHIBITIONS
奇想の又兵衛 山中常盤物語絵巻
岩佐又兵衛(いわさ・またべえ)は、豊かな頬と長いあごを持つ人物の表現や、大和絵と漢画を折衷したような独特の画風で一世を風靡した江戸初期の絵師。後の画界に大きな影響を与えた。
本展では、義経伝説に基づく御伽草紙の物語で、義経の母・常盤の敵討ちを題材とした又兵衛の作品《山中常盤物語絵巻》を紹介。同作は、又兵衛が描いたとされる絵巻群のなかでもっとも生気あふれる力強い作風で、本人の関与が高く、江戸初期の異色の絵巻としてまだ不明な点が多い又兵衛の画業を考えるうえでも注目されている。
《山中常盤物語絵巻》は全12巻をあわせると150メートル超という迫力の長さ。なかでも、常盤主従の道行きの状景にあたる2・3巻の自然や風俗の巧みな描写、4巻の常盤主従が盗賊に襲われ殺される場面や、9巻で義経の活躍によって盗賊たちに仇討ちをする場面などの鮮烈さが見どころ。本展ではこれらを含む全巻を一堂に展観し、又兵衛絵巻の魅力に迫る。
本展では、義経伝説に基づく御伽草紙の物語で、義経の母・常盤の敵討ちを題材とした又兵衛の作品《山中常盤物語絵巻》を紹介。同作は、又兵衛が描いたとされる絵巻群のなかでもっとも生気あふれる力強い作風で、本人の関与が高く、江戸初期の異色の絵巻としてまだ不明な点が多い又兵衛の画業を考えるうえでも注目されている。
《山中常盤物語絵巻》は全12巻をあわせると150メートル超という迫力の長さ。なかでも、常盤主従の道行きの状景にあたる2・3巻の自然や風俗の巧みな描写、4巻の常盤主従が盗賊に襲われ殺される場面や、9巻で義経の活躍によって盗賊たちに仇討ちをする場面などの鮮烈さが見どころ。本展ではこれらを含む全巻を一堂に展観し、又兵衛絵巻の魅力に迫る。