EXHIBITIONS
現代美術の室礼 -村山秀紀の見立てー
「現代の室礼」をテーマに、表具師の村山秀紀と、伊庭靖子、束芋、名和晃平、森村泰昌、王舒野(ワン・シュウイエ)の現代作家5名によるコラボレーション作品が展示される。
襖や屏風、掛け軸、工芸品など、日本の美術は室内装飾や実用品として暮らしのなかで生まれ溶け込み、人々の生活や文化とともに発展してきた。日本人はそれらを用い、年中行事や節句、季節を告げる室礼をして空間を飾り、神仏や自然への敬意を払い、死生観や四季の移ろいに思いを巡らせてきた。
既成にとらわれない独創的な表具を手がける京都の立入好和堂。立入好和堂の代表で表具師の村山秀紀は、自らも作家として表装作品を制作し、紙や絹、陶器、ガラス、キャンバスに描いた絵画までもを表具に仕立てるその技術と見立てのセンスが、多くの顧客やアーティストたちから高い信頼を得ている。
本展では、村山が日頃から蒐集してきた江戸期の小袖の一部やヨーロッパアンティークのブックマーク、切手などを本紙に見立てたオリジナルの表装作品を中心に展示。そして、現代アーティスト5名の作品を村山流の見立てで表具に仕立てた作品を発表する。多様なコンセプトが込められ強いメッセージを発信する現代美術の作品が、村山の手による表装を纏って室礼に溶け込む。
また会場内の小部屋では、束芋が近松門左衛門の人形浄瑠璃「曽根崎心中」を、映像インスタレーションとして作品化した「糸口心中」を特別展示。村山が本作品のために制作した巻子に投影される。
襖や屏風、掛け軸、工芸品など、日本の美術は室内装飾や実用品として暮らしのなかで生まれ溶け込み、人々の生活や文化とともに発展してきた。日本人はそれらを用い、年中行事や節句、季節を告げる室礼をして空間を飾り、神仏や自然への敬意を払い、死生観や四季の移ろいに思いを巡らせてきた。
既成にとらわれない独創的な表具を手がける京都の立入好和堂。立入好和堂の代表で表具師の村山秀紀は、自らも作家として表装作品を制作し、紙や絹、陶器、ガラス、キャンバスに描いた絵画までもを表具に仕立てるその技術と見立てのセンスが、多くの顧客やアーティストたちから高い信頼を得ている。
本展では、村山が日頃から蒐集してきた江戸期の小袖の一部やヨーロッパアンティークのブックマーク、切手などを本紙に見立てたオリジナルの表装作品を中心に展示。そして、現代アーティスト5名の作品を村山流の見立てで表具に仕立てた作品を発表する。多様なコンセプトが込められ強いメッセージを発信する現代美術の作品が、村山の手による表装を纏って室礼に溶け込む。
また会場内の小部屋では、束芋が近松門左衛門の人形浄瑠璃「曽根崎心中」を、映像インスタレーションとして作品化した「糸口心中」を特別展示。村山が本作品のために制作した巻子に投影される。