EXHIBITIONS

地に結ばれたる者 The Destined of the Earth

 日本、韓国、朝鮮を背景に持つアーティストたちとキュレーターを主体とした展覧会が開催される。

 本展の参加アーティストは、岡本羽衣(おかもと・はごろも)、加藤康司、鄭梨愛(チョン・リエ)、朴祥炫(バク・サンヒョン)の4名、キュレーションは権祥海(ゴン・サンヘ)が担当。これまで5人は、「地と人々」というキーワードを軸に、21世紀におけるポストコロニアルの意味を模索してきた。

 今回は、個人の家族史や歴史問題に着目。植民地主義がもたらした原住民同士の対立を「呪い」と表した、フランツ・ファノンの著書『地に呪われたる者』を手がかりに、歴史の記憶が薄れてもなお人々のなかに存在する呪縛との向き合い方、「地と人々」のあり方や未来図を芸術的想像力を通して提案する。