EXHIBITIONS
発行135年記念展
月岡芳年「月百姿」
月にまつわる物語や伝承を題材とした「月百姿」は、幕末・明治期を代表する浮世絵師である月岡芳年(1839〜1892)の晩年の代表作。「月百姿」は月をテーマとしながらも、戦国武将や美女など歴史上の人物をはじめ、妖怪や幽霊、動物たちも登場し、また謡曲から得た題材も多く描かれるなど極めて変化に富む作品だ。
12歳で武者絵を得意とする歌川国芳に入門した芳年には、初期の「英名二十八衆句」に代表される凄惨な「血みどろ絵」のイメージも強くあるいっぽう、その生涯を通じて武者絵、歴史画、美人画、錦絵新聞など多彩な画業を残し、晩年には張りつめた緊張感が漂う、妖しくも静謐な世界を切り拓いた。
浮世絵の衰退期と言われる激動の時代にその可能性を追求し続けた芳年。本展では前期・後期に分けて芳年の「月百姿」を一挙公開する。さらに「風俗三十二相」「新形三十六怪撰」から作品を厳選して展示する。
12歳で武者絵を得意とする歌川国芳に入門した芳年には、初期の「英名二十八衆句」に代表される凄惨な「血みどろ絵」のイメージも強くあるいっぽう、その生涯を通じて武者絵、歴史画、美人画、錦絵新聞など多彩な画業を残し、晩年には張りつめた緊張感が漂う、妖しくも静謐な世界を切り拓いた。
浮世絵の衰退期と言われる激動の時代にその可能性を追求し続けた芳年。本展では前期・後期に分けて芳年の「月百姿」を一挙公開する。さらに「風俗三十二相」「新形三十六怪撰」から作品を厳選して展示する。