柚木沙弥郎 個展「FOLKARTIST」

　染色家・柚木沙弥郎の個展が、インテリアブランド・IDÉEのコンセプトストア「IDÉE TOKYO」併設のIDÉE GALLERYで開催される。

　柚木は1922年東京都生まれ。柳宗悦が提唱する「民藝」との出会いを機に、芹沢銈介に弟子入りし染色の道を志す。55年、銀座のたくみ工芸店にて初個展を開催。以降、50年以上にわたって精力的に制作を続け、97歳になったいまも数多くの作品を発表している。フランス国立ギメ東洋美術館、日本民藝館、世田谷美術館をはじめ国内外で展覧会を開催し、好評を博す。

　柚木とIDÉEは、ウェブマガジン「LIFECYCLING」の取材をきっかけに親交を深めてきた。2014・17年には柚木の布の作品を、「生活のなかで楽しむ布」というインテリアブランドならではの新たなアプローチで紹介し、また布の作品展にとどまらず、パリのリトグラフ工房「Idem Paris」と共同制作したオリジナルリトグラフの展示会なども催してきた。

　本展では、柚木の新作を含む布の作品を展示・販売。大胆に、時に繊細に、生き生きとしたモチーフや豊かな色彩に彩られた柚木の作品は、生命力にあふれ、私たちに生きる喜びを伝えてくれる。