岡本健彦「1964-2005」

　アメリカ現代美術の影響を受け、独自の絵画を追求したアーティスト・岡本健彦の個展が開催される。　

　岡本は1934年神奈川県生まれ。多摩美術大学で絵画を学び、大学卒業後の63年に渡米。ニューヨークで当時の美術の最先端先端の動向にふれ、色面を明確な線で区切った「ハードエッジ」やシェイプト・キャンバスによる表現を開始する。

　68年に帰国し、80年代を通じてアクリル板に着色したレリーフ状の作品を発表。92年より群馬県多野郡吉井町（現・高崎市吉井町）にスタジオ兼住居を構え、合板や金属を半立体的に組み合わせるなど絵画表現の新しい可能性に挑み続けた。2016年に逝去。

　本展では、岡本が1964〜2005年にかけて制作したハード・エッジ絵画群と未発表作が展示される。