EXHIBITIONS
猪熊弦一郎展
戦時下の画業
昭和期の画家、猪熊弦一郎が描いた現存する唯一の作戦記録画が戦後初公開される。
猪熊は、40歳前後に戦争の時期を過ごし、軍の委嘱で作戦記録画を描く従軍画家として二度戦地へ派遣された。従軍先で市井の人々や風景を描いた油彩画、疎開先で描いたデッサンなどの多くは、日常を描いた当たり障りのない写実的なもので、表現が規制された当時の状況やそれでも何か描かずにはいられなかった画家のあり様がうかがえる。
戦後70年を過ぎて戦時下の芸術が再考されるなか、本展では、同時期の猪熊の足跡をたどり、戦争とどう向き合ったのかを検証。作戦記録画を含む当時の作品に加え、写真、日記、書籍、書簡等の資料、親交が深かった藤田嗣治、佐藤敬、小磯良平ら、他作家の記録画もあわせて紹介する。
猪熊は、40歳前後に戦争の時期を過ごし、軍の委嘱で作戦記録画を描く従軍画家として二度戦地へ派遣された。従軍先で市井の人々や風景を描いた油彩画、疎開先で描いたデッサンなどの多くは、日常を描いた当たり障りのない写実的なもので、表現が規制された当時の状況やそれでも何か描かずにはいられなかった画家のあり様がうかがえる。
戦後70年を過ぎて戦時下の芸術が再考されるなか、本展では、同時期の猪熊の足跡をたどり、戦争とどう向き合ったのかを検証。作戦記録画を含む当時の作品に加え、写真、日記、書籍、書簡等の資料、親交が深かった藤田嗣治、佐藤敬、小磯良平ら、他作家の記録画もあわせて紹介する。