EXHIBITIONS
工藤麻紀子展「空気に生まれかわる」
現実と夢が混在した心象風景を描くペインター・工藤麻紀子の、小山登美夫ギャラリーでは4年ぶりとなる個展「空気に生まれかわる」が開催される。
工藤は1978年青森県生まれ。2002年女子美術大学油画科卒業。現在は神奈川を拠点に活動。幼少期にふれた自然や動物、マンガ、アニメ、そして後期印象派に影響を受けたアンリ・マティス、ピエール・ボナールに感銘を受ける。いままで、「絵画の在りか」(東京オペラシティアートギャラリー、2014)、「The New International 2014」(Garage Museum of Contemporary Art、モスクワ、2014)、「Body Language」(サーチギャラリー、ロンドン、2013)など国内外の展覧会に多数参加している。
季節や時間の移り変わりによる光の変化、いつもの散歩中の風景が「急に輝いて見える」瞬間、ふと頭に思い浮かぶ以前通った道や景色、そこにあった植物、花、動物、人、心打たれるような言葉など。工藤は、普通は見逃してしまいそうな日々の事柄を独特な感受性で受け止め、自身の感情を通して膨らませたイメージを、ダイナミックかつ繊細に描く。その絵画には、自身が日常生活で出会ったものと、夢で見た世界のようなイマジネーションが渾然一体となった不思議な心象風景が広がる。
本展では新作ペインティング《空気に生まれかわる》などを発表。数年前、友人の飼っていた子猫が病気で亡くなった時の、友人の「空気に生まれかわって動物の呼吸を助けたい」という言葉に強い衝撃を受け、そのやさしい気持ちを表現した同作品には、工藤の「人間」に対する考えの変化が反映されている。
また自身初の試みとなる、壁紙を支持体としたドローイングも展示。工藤にとってドローイングは、直接的に描きたいイメージをはきだし短時間で描き切る、写真やポラロイドに近いもので、今回は日頃よく通る道にある下水処理場の建物を植物のプランターに見立て、色とりどりの植物や正面には大きな猫と妖精のような人物がいる幻想的な情景を描いた。
このほか、数々の現代アーティストのエディション作品を手がけているオランダの「AVANT ARTE」より、工藤の新作ペインティングのうち《感情移入》の作品画像による版画作品も展示される。
工藤は1978年青森県生まれ。2002年女子美術大学油画科卒業。現在は神奈川を拠点に活動。幼少期にふれた自然や動物、マンガ、アニメ、そして後期印象派に影響を受けたアンリ・マティス、ピエール・ボナールに感銘を受ける。いままで、「絵画の在りか」(東京オペラシティアートギャラリー、2014)、「The New International 2014」(Garage Museum of Contemporary Art、モスクワ、2014)、「Body Language」(サーチギャラリー、ロンドン、2013)など国内外の展覧会に多数参加している。
季節や時間の移り変わりによる光の変化、いつもの散歩中の風景が「急に輝いて見える」瞬間、ふと頭に思い浮かぶ以前通った道や景色、そこにあった植物、花、動物、人、心打たれるような言葉など。工藤は、普通は見逃してしまいそうな日々の事柄を独特な感受性で受け止め、自身の感情を通して膨らませたイメージを、ダイナミックかつ繊細に描く。その絵画には、自身が日常生活で出会ったものと、夢で見た世界のようなイマジネーションが渾然一体となった不思議な心象風景が広がる。
本展では新作ペインティング《空気に生まれかわる》などを発表。数年前、友人の飼っていた子猫が病気で亡くなった時の、友人の「空気に生まれかわって動物の呼吸を助けたい」という言葉に強い衝撃を受け、そのやさしい気持ちを表現した同作品には、工藤の「人間」に対する考えの変化が反映されている。
また自身初の試みとなる、壁紙を支持体としたドローイングも展示。工藤にとってドローイングは、直接的に描きたいイメージをはきだし短時間で描き切る、写真やポラロイドに近いもので、今回は日頃よく通る道にある下水処理場の建物を植物のプランターに見立て、色とりどりの植物や正面には大きな猫と妖精のような人物がいる幻想的な情景を描いた。
このほか、数々の現代アーティストのエディション作品を手がけているオランダの「AVANT ARTE」より、工藤の新作ペインティングのうち《感情移入》の作品画像による版画作品も展示される。