ヒグチユウコ展 CIRCUS

　空想と現実を行き交う自由な発想とタッチで、作品制作のみならず絵本の刊行など幅広く活躍する画家・ヒグチユウコ。その初となる大規模個展「ヒグチユウコ展 CIRCUS」が福岡市美術館に巡回する。

　緻密な筆致で描かれるヒグチの作品は、愛らしくもダークな世界観が魅力のひとつ。現在は東京を中心に定期的に作品を発表している。近作は『ラブレター』（白泉社）。この他にも、『ギュスターヴくん』『せかいいちのねこ』シリーズ（白泉社）、『ふたりのねこ』 （祥伝社）、『すきになったら』（ブロンズ新社）、『BABEL Higuchi Yuko Artworks』『ヒグチユウコ作品集』（グラフィック社）など多数の著書を出版している。

　本展では、約20年の画業のなかで描かれた500点を超える作品を一挙に公開。ヒグチが描く猫や少女、キノコ、この世には存在しない不思議ないきものたちが繰り広げる、楽しくもどこか切ない「サーカス（CIRCUS）」の世界を楽しみたい。