EXHIBITIONS

原田治 展 「かわいい」の発見

2021.01.08 - 02.14

原田治 JILL © Osamu Harada / Koji Honpo

原田治 JACK © Osamu Harada / Koji Honpo

原田治 HUMPTY DUMPTY(OSAMU GOODS用原画) 1970年代後半-1980年代前半

『EXTRAORDINARY LITTLE DOG』作品集 1981 PARCO出版

スクールバッグ(OSAMU GOODS ®) 1992 © Osamu Harada / Koji Honpo

 日本の「かわいい」文化に大きな影響を与えた「OSAMU GOODS(オサムグッズ)」の生みの親・原田治。その没後初となる大規模個展「原田治 展 『かわいい』の発見」が佐野美術館に巡回する。

 原田は1946年東京都生まれ。創刊当初の『an・an』でイラストレーターとしてデビュー。50〜60年代のアメリカのコミックやテレビアニメ、ポップ・アートなどから影響を受け、簡潔な描線と爽やかな色彩が特徴のイラストレーションやキャラクターたちを描いた。70年代後半〜90年代にかけ、「マザーグース」を題材にしたオリジナルのキャラクターグッズ「OSAMU GOODS」が女子中高生を中心に爆発的な人気を博し、世代を超えて多くのファンをもつ。

 本展では、原田がイラストレーターとして活動するきっかけとなった、『an・an』の仕事をはじめ、広告・出版・各種グッズなど多分野にわたる作品を展示。幼少期の絵画作品や、20代前半のニューヨーク遊学時代の習作、ライフワークとしていた抽象作品、さらにエッセイ集『ぼくの美術帖』などの関連資料も交えて紹介し、いまも愛され続ける原田治の全貌に迫る。

 会場ごとに異なる「OSAMU GOODS」の壁面コラージュも見どころのひとつとなる。