EXHIBITIONS

沈潜と蒸留 浜口陽三 濱田祐史 二人展

浜口陽三 赤い鉢と黒いさくらんぼ 1968

浜口陽三 Almost Symmetric 1994

浜口陽三 ぶどう 1954頃

濱田祐史 Lomography Color Negative 800_01(「R G B」より)2018

濱田祐史 Cine Still Film 50(「R G B」より)2018

濱田祐史 C/M/Y_cube_09(「C/M/Y_cube」 より) 2015

濱田祐史 Color Collection 02 2020

濱田祐史 Color Collection 03 2020

 浜口陽三は、20世紀を代表する銅版画家のひとり。かつて印刷技術であったメゾチントを復活させ、さらに色彩を取り入れることで独自の芸術表現を確立した浜口は、澄んだ色や微かな光を含む静謐な作品を世に送り出し、いまも多くの人を魅了している。

 本展では、21世紀のデジタル社会に写真の可能性を問いかけ、偶発性を取り入れながら実験的な作品を発表する気鋭の写真家・濱田祐史を迎え、浜口の銅版画とともに紹介。浜口の銅版画約25点、濱田の写真約60点を展示する。
 
 柔らかな発想で新たな表現を拡げた浜口の作品に通じるものがある濱田の写真。色の三部作「C/M/Y」「R G B」「K」シリーズに加え、写真における色を考察した未発表作「Color Collection」(2020)も公開する。