EXHIBITIONS
渡辺彰吾 個展「INCARNATIONS」
美術史におけるキャラクターの生命性に解答するアーティスト、渡辺彰吾の個展「INCARNATIONS」がTAV GALLERYで開催される。
渡辺彰吾は1979年生まれ、茨城県水戸市出身。約20年間、インナーチャイルドが表出したようなキャラクターを描き続けている。主な展覧会に、個展「赤いツノ」(深川番所、2013)、「トランスエフュージョン02」(新宿眼科画廊、2013)、「スナックJIKKA」(実家 JIKKA、2013)、「リキテックス アートプライズ 」(ラフォーレミュ-ジアム六本木、2012) 、「トーキョーワンダーウォール」(東京都現代美術館、2011)、「リキテックス・ビエンナーレ入選作品展」(スパイラル、2009)、「ターナーゴールデンコンペティション入選作品展」(O美術館、2009)、「世界絵画大賞展」(世界堂新宿本店、2009)などがある。
渡辺とその制作については、次の文章が寄せられている。
「美術史やアニメーションにおける少年少女の『顔』の多くがシンメトリーに描かれていたことの政治性と、さまざまな羨望が投げかけられる集合意識としての『子ども』のイメージが画一的に表出していることへの疑問に対し、渡辺彰吾は先周りして解答しているように思われる。
彼は、アクリル、木片、テープなどの素材を扱いながら、インナーチャイルドが表出したようなキャラクターを約20年間にわたり描きつづけている。おおよそ全てのキャラクターたちが分裂的で複雑な表情を浮かべており、驚くことに一つとしてシンメトリーに描かれた作品はない。キャラクターを区切るための枠線は背景と溶解し、多様なメディウムが作り出す時間軸のレイヤーとパステルカラーの配色によって、一見親しみやすい作品として描かれている。
彼の描く少年少女を象ったキャラクターたちは、形を変え、時に環境に消え込み、時にそれを飲み込み、変貌を遂げていく。色鮮やかな彼の絵画は抽象的にみえたとしても、それは現在性を含んだリアリズム表現であって、分裂的に社会との共存を迫られた生命や未来に産まれ得る新たな生命を肯定的に描き出している(TAV GALLERY STAFF)。」
渡辺彰吾は1979年生まれ、茨城県水戸市出身。約20年間、インナーチャイルドが表出したようなキャラクターを描き続けている。主な展覧会に、個展「赤いツノ」(深川番所、2013)、「トランスエフュージョン02」(新宿眼科画廊、2013)、「スナックJIKKA」(実家 JIKKA、2013)、「リキテックス アートプライズ 」(ラフォーレミュ-ジアム六本木、2012) 、「トーキョーワンダーウォール」(東京都現代美術館、2011)、「リキテックス・ビエンナーレ入選作品展」(スパイラル、2009)、「ターナーゴールデンコンペティション入選作品展」(O美術館、2009)、「世界絵画大賞展」(世界堂新宿本店、2009)などがある。
渡辺とその制作については、次の文章が寄せられている。
「美術史やアニメーションにおける少年少女の『顔』の多くがシンメトリーに描かれていたことの政治性と、さまざまな羨望が投げかけられる集合意識としての『子ども』のイメージが画一的に表出していることへの疑問に対し、渡辺彰吾は先周りして解答しているように思われる。
彼は、アクリル、木片、テープなどの素材を扱いながら、インナーチャイルドが表出したようなキャラクターを約20年間にわたり描きつづけている。おおよそ全てのキャラクターたちが分裂的で複雑な表情を浮かべており、驚くことに一つとしてシンメトリーに描かれた作品はない。キャラクターを区切るための枠線は背景と溶解し、多様なメディウムが作り出す時間軸のレイヤーとパステルカラーの配色によって、一見親しみやすい作品として描かれている。
彼の描く少年少女を象ったキャラクターたちは、形を変え、時に環境に消え込み、時にそれを飲み込み、変貌を遂げていく。色鮮やかな彼の絵画は抽象的にみえたとしても、それは現在性を含んだリアリズム表現であって、分裂的に社会との共存を迫られた生命や未来に産まれ得る新たな生命を肯定的に描き出している(TAV GALLERY STAFF)。」