EXHIBITIONS
田沼利規 個展「temper」
アーティスト・田沼利規の個展「temper」がTAKU SOMETANI GALLERYで開催される。
田沼は1986年東京都生まれ。2011年に多摩美術大学大学院美術研究科版画領域を修了し、主にドライポイントの技法を用いた静謐な作品を制作。近年は「本としての絵画」に関心を寄せ、油彩や水彩、版画技法を通過して、様々な材料と技法が補完し合いながら現れるイメージを探っている。
本展は、19年の「絵–肌」に続く、TAKU SOMETANI GALLERYでは2回目となる個展。語源をたどると「混ぜ合わせること」を意味する、ラテン語の「temperare」をテーマに展開した作品を展示する。
「カップに熱湯を注ぐ。そこに氷を浮かべてみる。みるみるうちに氷は溶けて冷水となり、姿を消して混じり合う。熱湯はお湯へ、そしてぬるま湯へ、冷水は水へと徐々に呼び名を変えながら、やがて両者は常温の水となる。
温度を表すtemperatureも、人の気質を表すtemperも、その語源を辿ると『混ぜ合わせること』を意味するラテン語のtemperareに行き着く。
人の心の様相を季節の空になぞらえたりするように、私たちは世界をうつし、世界は私たちをうつす。呼吸をし、歩き、食べ、眠り、生きることで、私たちは常に世界と混じり合っているのだろう(アーティストステイトメント)」。
田沼は1986年東京都生まれ。2011年に多摩美術大学大学院美術研究科版画領域を修了し、主にドライポイントの技法を用いた静謐な作品を制作。近年は「本としての絵画」に関心を寄せ、油彩や水彩、版画技法を通過して、様々な材料と技法が補完し合いながら現れるイメージを探っている。
本展は、19年の「絵–肌」に続く、TAKU SOMETANI GALLERYでは2回目となる個展。語源をたどると「混ぜ合わせること」を意味する、ラテン語の「temperare」をテーマに展開した作品を展示する。
「カップに熱湯を注ぐ。そこに氷を浮かべてみる。みるみるうちに氷は溶けて冷水となり、姿を消して混じり合う。熱湯はお湯へ、そしてぬるま湯へ、冷水は水へと徐々に呼び名を変えながら、やがて両者は常温の水となる。
温度を表すtemperatureも、人の気質を表すtemperも、その語源を辿ると『混ぜ合わせること』を意味するラテン語のtemperareに行き着く。
人の心の様相を季節の空になぞらえたりするように、私たちは世界をうつし、世界は私たちをうつす。呼吸をし、歩き、食べ、眠り、生きることで、私たちは常に世界と混じり合っているのだろう(アーティストステイトメント)」。