EXHIBITIONS
約束の凝集 vol.4
荒木悠
長谷川新(インディペンデントキュレーター)をゲストキュレーターに迎えたαMプロジェクト「約束の凝集」の第4回は、荒木悠の個展を開催する。
荒木は1985年生まれ。大学で彫刻を、大学院では映像を学ぶ。主な個展に、「三泊五日」(板室温泉 大黒屋、栃木、2021)、「RUSH HOUR」(CAI02、北海道、2019)、「ニッポンノミヤゲ」(資生堂ギャラリー、東京、2019)など。第5回Future Generation Art Prizeファイナリスト。
本展は、2009年頃の過去作から、未発表作、最新作まで、荒木が撮影した映像を中心に構成される。荒木は本展を無題としたが、もしタイトルをつけるとしたら「イメージ・チェンジ」だとしている。本展キュレーターの長谷川は以下の2点で補足する。
「展覧会メインビジュアルとなっているのは、『約束の凝集』ポスターおよびフライヤーと同様、イタリアの洞窟住居都市マテーラで撮影されたものである。2019年にレジデンスに招かれた荒木は現地で制作を試みたが、あまりにもうまく行き過ぎたために(つまり構想したイメージと実際のイメージがあまりにも一致していたために)納得がいかなかったという。本展企画者も荒木に構想ドローイングを見せてもらったが、見事なほど実際に撮影された写真そのままであり苦笑してしまった。なお、来場者はメインビジュアルと対になるイメージが印刷されたポストカードを受け取ることができる(補足1)。
荒木悠の作品は、多くの場合、さまざまな協力者なしには成立しえない。近年の荒木の制作は監督業的な側面も強く、出演、撮影、録音、照明、小道具などを他者に委託したかたちで行われている。今回の新作では、荒木は撮影にも立ち会わず、編集をも手放し、一切を他者に委ねた作品を『制作』した。これが『怠慢』や『効率化』では断じてないことは想像すれば了解いただけるだろうと思う。関係者全員がスリル満点の日々を過ごした。撮影、編集を奥祐司が、コーディネートを本展企画者が務めた。当該作品についてはとりわけ荒木悠氏の尽力があったことを特筆しなければならない。記して感謝する(補足2)。」
荒木は1985年生まれ。大学で彫刻を、大学院では映像を学ぶ。主な個展に、「三泊五日」(板室温泉 大黒屋、栃木、2021)、「RUSH HOUR」(CAI02、北海道、2019)、「ニッポンノミヤゲ」(資生堂ギャラリー、東京、2019)など。第5回Future Generation Art Prizeファイナリスト。
本展は、2009年頃の過去作から、未発表作、最新作まで、荒木が撮影した映像を中心に構成される。荒木は本展を無題としたが、もしタイトルをつけるとしたら「イメージ・チェンジ」だとしている。本展キュレーターの長谷川は以下の2点で補足する。
「展覧会メインビジュアルとなっているのは、『約束の凝集』ポスターおよびフライヤーと同様、イタリアの洞窟住居都市マテーラで撮影されたものである。2019年にレジデンスに招かれた荒木は現地で制作を試みたが、あまりにもうまく行き過ぎたために(つまり構想したイメージと実際のイメージがあまりにも一致していたために)納得がいかなかったという。本展企画者も荒木に構想ドローイングを見せてもらったが、見事なほど実際に撮影された写真そのままであり苦笑してしまった。なお、来場者はメインビジュアルと対になるイメージが印刷されたポストカードを受け取ることができる(補足1)。
荒木悠の作品は、多くの場合、さまざまな協力者なしには成立しえない。近年の荒木の制作は監督業的な側面も強く、出演、撮影、録音、照明、小道具などを他者に委託したかたちで行われている。今回の新作では、荒木は撮影にも立ち会わず、編集をも手放し、一切を他者に委ねた作品を『制作』した。これが『怠慢』や『効率化』では断じてないことは想像すれば了解いただけるだろうと思う。関係者全員がスリル満点の日々を過ごした。撮影、編集を奥祐司が、コーディネートを本展企画者が務めた。当該作品についてはとりわけ荒木悠氏の尽力があったことを特筆しなければならない。記して感謝する(補足2)。」