EXHIBITIONS
松井照太「MacGuffin -変転するイメージ-」
松井照太による展覧会「MacGuffin -変転するイメージ-」が代々木のギャラリーTOHで開催されている。本展は、京都を拠点とするアートディレクターの渡邊賢太郎がキュレーション。
松井は1994年京都府生まれ。2018年に京都市立芸術大学彫刻専攻を卒業し、現在も京都を拠点に制作・活動。代表的な彫刻・立体作品の素材に一通りふれた際、子供の頃に好きで集めていた石について見つめ直したことが、現在の作品に結びついている。美術や表現を学んだことで改めて自然物の造形や色彩の美を再確認し、サイズや重さ、色味などを総合した感覚的な好みで選び集めた石を作品で使用する時、石自体には手を加えていない。
本展で紹介する作品では、石が浮いているようにも見え、石の重さやそれを支える素材の強度や形状が、それぞれの名称から想像する一般的なイメージとは異なる状態で成り立つ。この意外性が、私たちの知らない物質の面白さを見せてくれる。
本展キュレーターの渡邊賢太郎は、人類最初の材料として使われてきた石が人に価値を見出され、やがて通貨としての役割を持ち人同士やコミュニティ同士の結びつきを深めたこと、また、珍しい石や美しい石、奇石・怪石などを収集したり鑑賞したりすることは、水石や盆石といった芸術や文化になっていることにふれつつ、「美的感覚や価値観は、人それぞれ違うものですが、それを共有することで、新たな視点でのコミュニケーションが生まれます。そのきっかけとなるものであることは、アートの大切な要素の一つだと私は考えています」と述べている。
なお本展の作品価格は、ヤップ島の石貨や秤量貨幣を参考に、石の重量が増すごとに支持することが難しくなり、制作難易度が上がることも加味して、石の重さ(1グラム=10円)で決まる。
松井は1994年京都府生まれ。2018年に京都市立芸術大学彫刻専攻を卒業し、現在も京都を拠点に制作・活動。代表的な彫刻・立体作品の素材に一通りふれた際、子供の頃に好きで集めていた石について見つめ直したことが、現在の作品に結びついている。美術や表現を学んだことで改めて自然物の造形や色彩の美を再確認し、サイズや重さ、色味などを総合した感覚的な好みで選び集めた石を作品で使用する時、石自体には手を加えていない。
本展で紹介する作品では、石が浮いているようにも見え、石の重さやそれを支える素材の強度や形状が、それぞれの名称から想像する一般的なイメージとは異なる状態で成り立つ。この意外性が、私たちの知らない物質の面白さを見せてくれる。
本展キュレーターの渡邊賢太郎は、人類最初の材料として使われてきた石が人に価値を見出され、やがて通貨としての役割を持ち人同士やコミュニティ同士の結びつきを深めたこと、また、珍しい石や美しい石、奇石・怪石などを収集したり鑑賞したりすることは、水石や盆石といった芸術や文化になっていることにふれつつ、「美的感覚や価値観は、人それぞれ違うものですが、それを共有することで、新たな視点でのコミュニケーションが生まれます。そのきっかけとなるものであることは、アートの大切な要素の一つだと私は考えています」と述べている。
なお本展の作品価格は、ヤップ島の石貨や秤量貨幣を参考に、石の重量が増すごとに支持することが難しくなり、制作難易度が上がることも加味して、石の重さ(1グラム=10円)で決まる。