EXHIBITIONS
松﨑友哉「Unmapped Territory」
ロンドンを拠点に活動するアーティスト・松﨑友哉の個展「Unmapped Territory」がYutaka Kikutake Galleryで開催されている。
松﨑は1977年福岡県生まれ。現在はロンドンを拠点に活動している。2018年、ピーター・ブレイク、デヴィッド・ホックニー、ピーター・ドイグなども受賞したイギリスで60年続く絵画公募展「ジョン・ムーアズ・ペインティングプライズ(John Moores Painting Prize)」に入選。自身の作品制作のほか、アーティストの視点で展覧会のセルフ・キュレーションやプロジェクトスペースの立ち上げに携わるなど活動は多岐にわたる。
1997年にイギリスに移住し、長年にわたってその地で暮らし制作を行ってきた松﨑は、近年自身の作品における色彩の選択に、イギリスの絵画の系譜(とりわけ1920〜60年代にイギリス西南部の港町セント・アイブスで特筆すべき活動を展開したセント・アイブス派)を見出すとともに、イギリスの天候、そしてそこに住まう人々とのあいだで交わされる感情の往還も影響しているのではないかという認識に至ったと言う。
移民としてイギリスで生き、イギリス社会における見えざる階級意識やそれに裏打ちされつつ展開される美術の歴史に対して、客観的でユーモラスな視線を持って対峙してきた松﨑だが、いっぽうで、長年の暮らしのなかで自身に染み付いたその地の風景(=ランドスケープ。松﨑はそれを、視覚的に認識するものではなく、場所で受け取る感覚によって生じる抽象的なものであると言う)は、確実に自身の作品に影響を与えている。
厚みを持った石膏の両面に描かれ、鑑賞する場所に応じて表情を変化させる作品が連続する本展。2022年にYutaka Kikutake Galleryで開催予定の松﨑と、イギリスを拠点に、彫刻的なインスタレーション作品を多数発表し高い評価を得るアン・ハーディとの2人展へと接続されていく展覧会となる。
松﨑は1977年福岡県生まれ。現在はロンドンを拠点に活動している。2018年、ピーター・ブレイク、デヴィッド・ホックニー、ピーター・ドイグなども受賞したイギリスで60年続く絵画公募展「ジョン・ムーアズ・ペインティングプライズ(John Moores Painting Prize)」に入選。自身の作品制作のほか、アーティストの視点で展覧会のセルフ・キュレーションやプロジェクトスペースの立ち上げに携わるなど活動は多岐にわたる。
1997年にイギリスに移住し、長年にわたってその地で暮らし制作を行ってきた松﨑は、近年自身の作品における色彩の選択に、イギリスの絵画の系譜(とりわけ1920〜60年代にイギリス西南部の港町セント・アイブスで特筆すべき活動を展開したセント・アイブス派)を見出すとともに、イギリスの天候、そしてそこに住まう人々とのあいだで交わされる感情の往還も影響しているのではないかという認識に至ったと言う。
移民としてイギリスで生き、イギリス社会における見えざる階級意識やそれに裏打ちされつつ展開される美術の歴史に対して、客観的でユーモラスな視線を持って対峙してきた松﨑だが、いっぽうで、長年の暮らしのなかで自身に染み付いたその地の風景(=ランドスケープ。松﨑はそれを、視覚的に認識するものではなく、場所で受け取る感覚によって生じる抽象的なものであると言う)は、確実に自身の作品に影響を与えている。
厚みを持った石膏の両面に描かれ、鑑賞する場所に応じて表情を変化させる作品が連続する本展。2022年にYutaka Kikutake Galleryで開催予定の松﨑と、イギリスを拠点に、彫刻的なインスタレーション作品を多数発表し高い評価を得るアン・ハーディとの2人展へと接続されていく展覧会となる。