EXHIBITIONS
アペルト15
冨安由真
若手作家を中心に取り上げる展覧会シリーズ「アペルト」の今回は、注目作家・冨安由真の個展を開催。作家が見た夢の世界を再現した、新しい知覚体験を誘う空間が現れる。
冨安は1983年生まれ、東京都出身。ロンドン芸術大学チェルシー・カレッジ・オブ・アーツにて学部と修士を学び、2017年に東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻(研究領域油画)を修了。心霊現象や超常現象、夢の世界などを題材に、現実とも非現実とも判別しがたい空間演出を特徴とするインスタレーションを制作してきた。
近年は、絵画の視覚表現メディアを拡張させた体験型の作品も多く、そのダイナミズムを増している。冨安が手がける、見る者の知覚や感覚に揺さぶりをかけるような作品世界は、五感、時に第六感を刺激し、また不確かで見えないものへの意識を促し、知覚体験の本質を問う。
本展のために制作された新作インスタレーションは、冨安が幼少期に見た夢に構想を得ており、その夢に現れた一軒の小屋を作品の舞台としている。小屋にかけられた絵画《The Pale Horse 蒼ざめた馬》に登場する一頭の馬は、新約聖書のヨハネ黙示録にて「死」を象徴する騎士が乗った蒼ざめた馬に着想を得たもの。展示空間に足を踏み入れた鑑賞者を、現実と虚構とが交錯し合う、奇妙で幻想的な体験へと誘う作品だ。
体感を重要視して構築された作品世界は、鑑賞者に対し、見えないものを知覚させるような、新しい体験の機会を創出する。
冨安は1983年生まれ、東京都出身。ロンドン芸術大学チェルシー・カレッジ・オブ・アーツにて学部と修士を学び、2017年に東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻(研究領域油画)を修了。心霊現象や超常現象、夢の世界などを題材に、現実とも非現実とも判別しがたい空間演出を特徴とするインスタレーションを制作してきた。
近年は、絵画の視覚表現メディアを拡張させた体験型の作品も多く、そのダイナミズムを増している。冨安が手がける、見る者の知覚や感覚に揺さぶりをかけるような作品世界は、五感、時に第六感を刺激し、また不確かで見えないものへの意識を促し、知覚体験の本質を問う。
本展のために制作された新作インスタレーションは、冨安が幼少期に見た夢に構想を得ており、その夢に現れた一軒の小屋を作品の舞台としている。小屋にかけられた絵画《The Pale Horse 蒼ざめた馬》に登場する一頭の馬は、新約聖書のヨハネ黙示録にて「死」を象徴する騎士が乗った蒼ざめた馬に着想を得たもの。展示空間に足を踏み入れた鑑賞者を、現実と虚構とが交錯し合う、奇妙で幻想的な体験へと誘う作品だ。
体感を重要視して構築された作品世界は、鑑賞者に対し、見えないものを知覚させるような、新しい体験の機会を創出する。