EXHIBITIONS
大竹利絵子「あなたはどこから来たの?」
小山登美夫ギャラリーでは、大竹利絵子の6年ぶりとなる個展「あなたはどこから来たの?」を開催する。
1978年神奈川県生まれの大竹は、樟や檜、桂などを用い、彩色しない、素木仕上げの木彫作品を制作してきた。作品のモチーフは少女や鳥、動物が多く、荒削りな木のなかに佇んでいる存在の繊細さが魅力。作家は東京藝術大学在学中に、直感的に木彫の触覚的な魅力に取りつかれたと言い、実際には触っていないけれど体で触るような、触覚的に感じているような立体作品、「近いようで遠い、とらえきれない存在」としての作品をつくり続けている。
本展では、新作を含めた木彫およそ15点を発表する。5年前より着手し制作された今回の新作は、犬に似た人、顔が人のフクロウに似た鳥、人形のようなだれか、少女の横にくっつきながら浮かんでいるもうひとりの小さな女の子などをモチーフとしている。実際の人や動物より大きかったり小さかったり、よりその表面的な「らしさ」を超えた、真実と虚構の相反するイメージがだぶり、ずれて現れ、見る人の想像力を掻き立てる。
大竹は本展とタイトル「あなたはどこから来たの?」に関して、次のように述べている。「出会ってしまった時の衝撃を見る人にも感じてもらえるような作品がつくりたいです。制作はその状態に導くための時間と言えます」「自分を含め、いずれ消えゆく身体や意識への想いが、彫刻を扱う上で重なっていったように思います。それらは永遠ではないということを受け入れた上で、彫刻という表現で何を残すことができるかが自分への課題なのかもしれません」。
1978年神奈川県生まれの大竹は、樟や檜、桂などを用い、彩色しない、素木仕上げの木彫作品を制作してきた。作品のモチーフは少女や鳥、動物が多く、荒削りな木のなかに佇んでいる存在の繊細さが魅力。作家は東京藝術大学在学中に、直感的に木彫の触覚的な魅力に取りつかれたと言い、実際には触っていないけれど体で触るような、触覚的に感じているような立体作品、「近いようで遠い、とらえきれない存在」としての作品をつくり続けている。
本展では、新作を含めた木彫およそ15点を発表する。5年前より着手し制作された今回の新作は、犬に似た人、顔が人のフクロウに似た鳥、人形のようなだれか、少女の横にくっつきながら浮かんでいるもうひとりの小さな女の子などをモチーフとしている。実際の人や動物より大きかったり小さかったり、よりその表面的な「らしさ」を超えた、真実と虚構の相反するイメージがだぶり、ずれて現れ、見る人の想像力を掻き立てる。
大竹は本展とタイトル「あなたはどこから来たの?」に関して、次のように述べている。「出会ってしまった時の衝撃を見る人にも感じてもらえるような作品がつくりたいです。制作はその状態に導くための時間と言えます」「自分を含め、いずれ消えゆく身体や意識への想いが、彫刻を扱う上で重なっていったように思います。それらは永遠ではないということを受け入れた上で、彫刻という表現で何を残すことができるかが自分への課題なのかもしれません」。