Hello! Super Collection 超コレクション展 ―99のものがたり―

　1983年に構想が発表されてから約40年を経て、⼤阪中之島美術館が2022年2月2日に開館。オープニングとなる「Hello! Super Collection 超コレクション展 ―99のものがたり―」では、これまでに収蔵した6000点を超えるコレクションから選ばれた、約400点の代表的な作品が一堂に公開される。

　同館は1983年、実業家の山本發次郎（はつじろう）が収集した佐伯祐三作品を含む約580点の作品が大阪市に寄贈されたことから構想が始まった。美術館の名称「大阪中之島美術館」は公募によるもの。21世紀に誕生する美術館として、「歴史をつなぎ、未来を創造する」「情報や知識、発見や感動の循環をうながす」「つながりを原動力とする」「大阪に貢献する」の4つをビジョンに掲げて活動していく。

　開館記念となる本展は、美術館構想の契機となった「山本發次郎コレクション」を中心に紹介する「Hello! Super Collectors」、アメデオ・モディリアーニら、同館が誇る近代・現代美術の代表的な作品を公開する「Hello! Super Stars」、約200点のグラフィック作品と家具作品などを一堂に展示する「Hello! Super Visions」の3つの章で構成。またコレクションに親しみを持ってもらおうと、作品にまつわる「99のものがたり」もあわせて紹介する。

「99」は未完成であることを意味しており、来場者の100個目のものがたりで展覧会は完成する。本展が大阪中之島美術館のコレクションを楽しみ、末永く愛してもらうはじめの一歩となればとしている。