ヒツクリコ　ガツクリコ　ことばの生まれる場所

　アーツ前橋と前橋文学館が共同し、文学と美術の表現を「ことば」という切り口から紹介する展覧会を開く。

　「ヒツクリコ、ガツクリコ」は、萩原朔太郎が未発表作品『憔悴するひとのあるく路・夕焼けの路（前橋市民に捧ぐる詩）』の中で、夜の街を詩人が歩いていく様子を表現した言葉。

　時代や社会の変化とともに言葉は性質や役割を変化させてきた。印刷やインターネット技術の進歩、東日本大震災を経て、感情的、個人的な発言が影響力を持つ「ポスト真実」の危機に直面している今、言葉はどのように新たな形で変換されるのか。
　
　本展では、「ことば」という観点から、芸術家や詩人が世界と対峙し表現した作品を紹介。足立智美、オノ・ヨーコ、河口龍夫、河原温、鈴木ヒラク、ni_ka、萩原恭次郎、萩原朔太郎、福田尚代、文月悠光、ミヤギフトシ、山川冬樹ら36組が参加する。