EXHIBITIONS
フランシス真悟「Illuminated Presence」
MISA SHIN GALLERYでは、フランシス真悟の個展「Illuminated Presence」を開催する。
フランシスは1969年カリフォルニア州サンタモニカ生まれ。ロサンゼルスと鎌倉を拠点に活動。幾層にも重ねられたブルーの抽象画や、深い色彩のモノクローム作品で知られ、絵画における空間の広がりや精神性を探求している。近年では特殊な素材が引き起こす光の干渉によって、絵具の複数の層に光が通り、見る角度によって様々な色が現れる「Interference」シリーズの制作を行う。
本展では、「Interference」シリーズの新作を発表。2019年の個展では主に長方形のキャンバスにひとまわり小さい長方形を描いたのに対し、新作では、正方形のキャンバスのなかに円を描いた。キャンバスが光を受けることで、色が豊かな表情を見せ、作品を観る角度や、時間帯によって様々に立ち現れる色彩の変化は、SNSなどネットでモニターを介して作品を見ることが増えている現代において、画像ではとらえきれない視覚体験をもたらす。
古来、地・水・火・風・空を含んだ世界全体を表しているとされる「円」は、禅においては悟りや真理の象徴で見た人の心を映し出すものとも言われてきた。御神鏡の「円」、禅僧の「円」などに代表される、単純明快でありながら理解が難しいかたちであり、さらに「円」は自然界の繰り返される現象や移り変わりなど、私たちが生きている壮大な循環サイクルを表している。
フランシスの新しい試みとしての円は、鑑賞者が向き合うことで自身を映し出し、自分自身を見つめるきっかけにもなり得ることだろう。
フランシスは1969年カリフォルニア州サンタモニカ生まれ。ロサンゼルスと鎌倉を拠点に活動。幾層にも重ねられたブルーの抽象画や、深い色彩のモノクローム作品で知られ、絵画における空間の広がりや精神性を探求している。近年では特殊な素材が引き起こす光の干渉によって、絵具の複数の層に光が通り、見る角度によって様々な色が現れる「Interference」シリーズの制作を行う。
本展では、「Interference」シリーズの新作を発表。2019年の個展では主に長方形のキャンバスにひとまわり小さい長方形を描いたのに対し、新作では、正方形のキャンバスのなかに円を描いた。キャンバスが光を受けることで、色が豊かな表情を見せ、作品を観る角度や、時間帯によって様々に立ち現れる色彩の変化は、SNSなどネットでモニターを介して作品を見ることが増えている現代において、画像ではとらえきれない視覚体験をもたらす。
古来、地・水・火・風・空を含んだ世界全体を表しているとされる「円」は、禅においては悟りや真理の象徴で見た人の心を映し出すものとも言われてきた。御神鏡の「円」、禅僧の「円」などに代表される、単純明快でありながら理解が難しいかたちであり、さらに「円」は自然界の繰り返される現象や移り変わりなど、私たちが生きている壮大な循環サイクルを表している。
フランシスの新しい試みとしての円は、鑑賞者が向き合うことで自身を映し出し、自分自身を見つめるきっかけにもなり得ることだろう。