EXHIBITIONS
シュ・ニン(許寧)「天下(WORLD)」
小山登美夫ギャラリーは、天王洲にあるTerrada Art Complex I の4階に新たなスペース「小山登美夫ギャラリー天王洲」をオープン。第一回の展覧会は、シュ・ニンの個展「天下(WORLD)」を開催する。
シュ・ニン(許寧)は1979年北京生まれ。北京の首都師範大学油画専攻専科を卒業後、2006年に日本へ移住し、20年に多摩美術大学大学院修士課程絵画専攻を修了した。現在は神奈川県を拠点に制作・活動している。
シュは作品制作において、母国である中国の古代思想や、ヤン・ファン・エイクをはじめとしたネーデルラント絵画の迫真のリアリティ、ドルチェ&ガッバーナのファッションの装飾と革新性や、自然の美、生命の儚さなど、時代や国境、ジャンルを越えた事象から多くの影響を受けてきた。
その作品は大きなキャンバスに、面相筆(穂先のきわめて細長い筆)で色面や線を一筆一筆重ねて描きあげるという驚くべき緻密さが特徴。同時に、ドリッピングによる絵具の跳ねや垂れの偶然性を共存させ、また絵具の色の鮮やかさ、盛り上がりと白いフラットな部分の対比により作品に躍動感と迫力を生み出している。
本展は、第38期国際瀧冨士美術賞を受賞したシュが、昨年に「交通総合文化展2021」の招待作家として3ヶ月間、「クレアーレ熱海ゆがわら工房」で制作した陶板のうち作品14点を中心に構成される。今回の作品について、作家は次のように語っている。
「私は今回の文化展の作品に『天下(WORLD)』というタイトルをつけました。それはだれか特定の人の天下でなく、人類全体の天下のことで、共存、共栄の世界のことです。私はそのような世界のために絵画を通して貢献していきたいという目標を持っています(シュ・ニン、公益財団法人日本交通文化協会インタビューより)」。
シュ・ニン(許寧)は1979年北京生まれ。北京の首都師範大学油画専攻専科を卒業後、2006年に日本へ移住し、20年に多摩美術大学大学院修士課程絵画専攻を修了した。現在は神奈川県を拠点に制作・活動している。
シュは作品制作において、母国である中国の古代思想や、ヤン・ファン・エイクをはじめとしたネーデルラント絵画の迫真のリアリティ、ドルチェ&ガッバーナのファッションの装飾と革新性や、自然の美、生命の儚さなど、時代や国境、ジャンルを越えた事象から多くの影響を受けてきた。
その作品は大きなキャンバスに、面相筆(穂先のきわめて細長い筆)で色面や線を一筆一筆重ねて描きあげるという驚くべき緻密さが特徴。同時に、ドリッピングによる絵具の跳ねや垂れの偶然性を共存させ、また絵具の色の鮮やかさ、盛り上がりと白いフラットな部分の対比により作品に躍動感と迫力を生み出している。
本展は、第38期国際瀧冨士美術賞を受賞したシュが、昨年に「交通総合文化展2021」の招待作家として3ヶ月間、「クレアーレ熱海ゆがわら工房」で制作した陶板のうち作品14点を中心に構成される。今回の作品について、作家は次のように語っている。
「私は今回の文化展の作品に『天下(WORLD)』というタイトルをつけました。それはだれか特定の人の天下でなく、人類全体の天下のことで、共存、共栄の世界のことです。私はそのような世界のために絵画を通して貢献していきたいという目標を持っています(シュ・ニン、公益財団法人日本交通文化協会インタビューより)」。