ヴィジュアル・アーティストが直面する収入減少と不安定性。イギリスの新報告書が明かす現状
イギリスのヴィジュアル・アーティストを対象にした2024年の新たな調査報告書は、アーティストが直面している厳しい経済的現実を浮き彫りにしている。収入の低さや不安定性、性別や社会的背景に基づく格差、さらには新たな技術の影響など、アーティストが抱える多くの問題が明らかになった。
イギリスのアーティスト収入に関する最新の調査によると、2024年、同国のヴィジュアル・アーティストは、安定した収入を確保するのが非常に困難であり、その所得格差はますます広がっていることが明らかになった。
この報告書は、イギリスのデザイン・アーティスト著作権協会(DACS)の委託を受けて、ヴィジュアル・アーティストの収入状況や契約条件に関する独立調査を実施したCREATeによって作成され、同国のヴィジュアル・アーティスト1241名を対象に行われた調査結果をまとめたもの。ヴィジュアル・アーティストたちが直面する経済的な不安定性、教育関連職を含む副業、低い賃金、そしてアーティストとしてのキャリアを維持するための過酷な条件が浮き彫りとなった。