森村泰昌、山口晃も。
「めがねと旅する美術展」で
江戸時代から現代までの
視覚文化史の軌跡を追う
「めがねと旅する美術展 —世界をとらえる、秘密をのぞく、次元を越える、だまされてみる? あるいはレンズと鏡、そして技術革新と新視覚。」展が青森県立美術館で開催されている。本展は、「めがね」「レンズ」をキーワードとして、江戸時代から現代までの視覚表現をたどるもの。会期は7月20日〜9月2日。
青森県立美術館で7月20日から開催されている「めがねと旅する美術展 —世界をとらえる、秘密をのぞく、次元を越える、だまされてみる?あるいはレンズと鏡、そして技術革新と新視覚。」展は、「めがね」「レンズ」をキーワードに、江戸時代から現代までの「見ること」に対する人々の飽くなき探求の営みをたどる視覚文化史展。
「レンズ」は、写真や映像となってミクロとマクロの世界を可視化するなど、見る者に新しい世界観を提示するものであり、「めがね」については、「色めがね」「おめがねにかなう」などの言葉があるように、モノを見る際のフィルターとしての意味が付されることもある。
本展は、江戸時代後期の日本に視覚的な革命を起こした、西洋由来の遠近法やレンズを用いたからくりにはじまり、列車や飛行機といった近代交通機関がもたらした新しい視覚、戦後から現代に至る目覚ましいテクノロジーの発展とともに変貌してきた視覚表現の軌跡を追う。
同時に、視覚がリードする今日の社会において、人類の普遍的な欲望である「秘められたものを見る」「見えないものを見る」ことの試みについても再考する。