グッチの哲学をたどる。没入型展覧会「Gucci Garden Archetypes」が東京・天王洲で開催へ

　ブランド創設100周年を記念し、グッチのクリエイティブビジョンを探求する没入型展覧会「Gucci Garden Archetypes（グッチ ガーデン アーキタイプ）」が、9月23日〜10月31日に東京・天王洲にて開催される。

　アーキタイプとは、様々なイメージの源となる存在＝元型を意味する言葉。今年5月のフィレンツェのグッチガーデンでの開催を皮切りに、世界複数の都市で開催される本展では、グッチ世界のアーキタイプ＝グッチがこれまで展開してきた広告キャンペーンを通じ、同ブランドのクリエイティブ・ディレクターを務めるアレッサンドロ・ミケーレが描くビジョンと美学、インクルーシブな哲学を映し出す。

　会場では、音楽、アート、旅、ポップカルチャーなどの様々なインスピレーションを内包しているグッチの広告キャンペーンの世界を掘り下げ、東京からロサンゼルス、そして1968年のパリの五月革命までの様々な舞台に、宇宙の探検家や馬、ダンサー、天使、エイリアンなどが登場し、鑑賞者を万華鏡のように壮大な旅へと誘う。

　空間デザインを手がけたのは、イタリアのクリエイティブスタジオであるアルキヴィオ・ペルソナーレ。ミケーレのビジョンを物語性のある空間へと変換することで、その独自の美学をより印象的に表現する。

　会場内はテーマごとに分けられた多数の部屋が通路でつながれ、多様で魅惑的なグッチの広告キャンペーンの世界が再現。最先端のテクノロジー、精緻を極めた職人たちの手仕事、革新的なインテリアデザインなどによって、複数の空間でそれぞれに異なる没入体験を楽しむことができる。

　ミケーレは、本展のキュレーターも務めており、ステートメントのなかで次のようにコメントしている。「この6年間の冒険に人々を誘い、空想の世界や物語、驚きやまばゆいきらめきをめぐる旅をともにするのは、面白いことだと考えました。そこで、広告キャンペーンの世界に入り込んだような臨場感にあふれる遊びの空間をつくることにしました。なぜなら広告キャンペーンは、 私のイメージをもっとも明快に体現しているからです」。