京都・祇園のフォーエバー現代美術館が2019年2月で閉館へ。最後の展覧会は「草間彌生 永遠の南瓜展」
京都・祇園で2017年6月より運営されてきたフォーエバー現代美術館 祇園・京都が、建物(祇園甲部歌舞練場敷地内八坂倶楽部・ホール)の賃貸借契約満了のため、2019年2月28日もって閉館することを発表した。
京都・祇園にある祇園甲部歌舞練場。その中に位置する登録有形文化財・八坂倶楽部を会場に運営されてきた「フォーエバー現代美術館 祇園・京都」が、2019年2月28日をもって閉館することがわかった。
同館は30年以上の歳月をかけて、700点近くの美術品を収集。そのコレクションは6割近くを草間彌生の作品が占めており、ここ「フォーエバー現代美術館 祇園・京都」でも草間彌生の作品を中心に展覧会を開催。立地も手伝って、多くの来館者を集めていた。
館内展示室は総畳敷きで、壁は展示室ごとに京都の五花街で見られる「浅葱(あさぎ)色」「弁柄(べんがら)色」といった日本古来の色彩が用いられるなど、その独特の展示空間も同館の大きな特徴だった。
しかしながら、19年2月末に建物の賃貸借契約が満了。閉館することとなった。同館側は閉館について「今後も皆様に楽しんでいただける『美術館』となりますよう歩んでまいりたいと存じます」とコメントを残している。
なお、現在は同館最後の展覧会として「フォーエバー現代美術館コレクション 草間彌生 永遠の南瓜展」を開催中。草間のアイコンでもある南瓜モチーフの作品を、油彩、版画、インスタレーションといった35点で紹介している。