『美術手帖』バックナンバーから考える現在と未来。原田裕規×上崎千×松井茂によるトークイベントが開催
『美術手帖』の創刊70周年を記念してスタートした紙面連載「プレイバック!美術手帖」。同連載のポップアップ企画として、美術家の原田裕規、アーカイブ理論を専門とする上崎千、メディアとアートの関係に明るい詩人の松井茂によるトークイベント「プレイバック!美術手帖『バックナンバーから考える現在・未来』」が、4月5日に東京・恵比寿のNADiff a/p/a/r/tで開催される。
『美術手帖』の創刊70周年を記念してスタートした紙面連載「プレイバック!美術手帖」。同連載は、美術家・原田裕規が『美術手帖』のバックナンバーからひとつの特集をピックアップし、現代のアートシーンと照らし合わせて論じるというものだ。
原田はこれまで、河原温による「印刷絵画」などを収録した「絵画の技法と絵画のゆくえ」特集(1959年3月号臨時増刊)、造形作家・批評家である岡﨑乾二郎監修のもと「超人=芸術家」になるための誌上講義を掲載した「現代アート基礎演習」特集(2008年8月号)などの特集をピックアップしてきた。
今回開催されるトークイベントでは、3名による座談会形式で連載内容を展開。原田のほか、芸術学・美術批評・アーカイヴ理論を専門とする上崎千、情報流通と現代芸術の関係に詳しい詩人・研究者の松井茂が登壇する。
トークイベントでは、過去の特集・企画から見えてくる時代感覚や美術動向のあり方を取り上げるとともに、雑誌という情報メディアの流通や、アーカイヴとして果たす機能について考察。『美術手帖』をプレイバックするだけでなく、美術の現在・未来も見据えた議論となることだろう。