TARO NASUが六本木・ピラミデビルへ移転。こけら落としはローレンス・ウィナーの個展
日本を代表する現代美術ギャラリーのひとつ、TARO NASUが移転。新たなスペースは六本木のピラミデビル4階となる。
日本の現代美術を牽引するギャラリーのひとつである馬喰町のTARO NASUが、5月21日に移転する。
TARO NASUは1998年開廊の、那須太郎が代表を務めるギャラリー。80年代以降の現代美術を中心に、国際的評価の高いピエール・ユイグ、リアム・ギリック、ジョナサン・モンク、ライアン・ガンダー、ミカ・タジマ、サイモン・フジワラ、眞島竜男といった国内外のコンセプチュアル・アーティストの展覧会を数多く開催してきた。また、松江泰治やホンマタカシ、春木麻衣子ら現代写真家も積極的に紹介するほか、秋吉風人や榎本耕一、高木こずえら若手の現代作家も取り扱っている。
新たなスペースとなるのは、都心である六本木のピラミデビル4階。同ビルにはすでにオオタファインアーツ、ワコウ・ワークス・オブ・アート、ZEN FOTO GALLERY、Yutaka Kikutake Galleryなどが入居。また17年にはパリに本拠地を置くペロタンが同ビル1階に進出し、大きな話題となった。
近隣には同じくギャラリーが集まるcompelx 665(小山登美夫ギャラリー、シュウゴアーツ、タカ・イシイギャラリーが入居)をはじめ、森美術館、国立新美術館、サントリー美術館、21_21 DESIGN SIGHTがあり、六本木は美術の集積地となっている。ここにTARO NASUが加わることで、アートにおける六本木の存在感がますます強固なものになることは間違いないだろう。
なおTARO NASUの新スペースにおけるこけら落としとして、6月7日よりコンセプチュアル・アートの牽引者として知られるローレンス・ウィナーの個展が予定されている。