東京のアートシーンに新しい風。ベルリンのケーニッヒ・ギャラリーが銀座に上陸
カミーユ・アンロやカタリーナ・グロッセなどのアーティストを紹介し、ベルリンのアートシーンで大きな影響力を持つケーニッヒ・ギャラリー。11月9日、同ギャラリーが東京・銀座にある「MCM GINZA HAUS I」にテンポラリー・スペースをオープンする。ユルゲン・テラーによるこけら落とし展は、2020年1月11日まで開催される。
ペロタンやBLUM&POE、ファーガス・マカフリーに次ぎ、欧米の主要なギャラリーのひとつ、ケーニッヒ・ギャラリーが、東京にスペースを開設することになった。
ベルリンを拠点とする同ギャラリーは、11月9日に東京・銀座にある「MCM GINZA HAUS I」にテンポラリー・ギャラリー「ケーニッヒ東京」をオープンする。2020年12月まで、ドイツやオーストリア、スイスで活躍するアーティストを中心に、複数の展覧会を開催する予定だ。こけら落とし展では、ドイツの写真家、ユルゲン・テラーの個展を行う。会期は2020年1月11日まで。
ケーニッヒ・ギャラリーは、2002年にヨハン・ケーニッヒによって設立。現在カミーユ・アンロやカタリーナ・グロッセ、エルムグリーン&ドラッグセットなど世界中で活躍する40人のアーティストを取り扱っている。15年には、アレクサンドリーネ通りにあるブルータリスト様式の元教会・セントアグネスを改造し、かつての礼拝堂と身廊で美術館レベルの展覧会を開催。17年、ロンドンのメアリルボーンにある元駐車場に、ケーニッヒ・ロンドンをオープンした。
ヨハン・ケーニッヒは新スペースのオープンについて、「私たちの目的は、東京でケーニッヒ・ギャラリーのプログラムを紹介し、ドイツ、オーストリア、スイスに拠点を置くアーティストを日本の観客が鑑賞できるようにすることです」とコメントしている。
「Heimweh(郷愁)」と題されるユルゲン・テラーの個展では、大規模な作品と小型の写真を同時に展示することで、ドイツのクリシェや伝統を概観。初公開となる作品も並ぶという。
同スペースでは、来年の12月まで、アリシア・クワドやクラウディア・コンテ、ノアバート・ビスキー、カタリーナ・グロッセによる個展も開催予定となっている。