国立美術館など6館も休館を発表。新型コロナによる自粛要請により
政府の新型コロナウイルスに対する自粛要請を受け、東京国立近代美術館、国立西洋美術館、国立新美術館、京都国立近代美術館、国立国際美術館、国立映画アーカイブが休館することになった。
新型コロナウイルスの影響による政府の自粛要請を受けて、国立博物館に続き国立美術館でも休館が決まった。
休館となるのは、東京国立近代美術館(工芸館を含む)、国立西洋美術館、国立新美術館、京都国立近代美術館、国立国際美術館で、期間は2月29日から3月15日まで。その後の予定についてはあらためて告知をするとしている。また、5館と同じく独立行政法人国立美術館が運営する国立映画アーカイブも、同期間の休館を決めた。
今回の休館に伴い、各館で開催中の企画展も中断または終了となる。
東京国立近代美術館では「ピーター・ドイグ展」が開催中。いずれも6月14日までの開催予定だったが、今回の休館にともない2月29日より中断となる。今夏に金沢へと移転する工芸館についても3月8日まで開催予定だった「所蔵作品展 パッション20」が中止に。移転前最後の展覧会であったが、期せずして期間途中での終了となった。
国立西洋美術館では「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」が3月3日より開催される予定となっていたが、休館を受けて開幕を延期。あらためての開催日程は現在のところ未定だ。
国立新美術館では「ブダペスト―ヨーロッパとハンガリーの美術400年」が、3月16日まで開催予定だったが、中断となる。3月16日の開館については、あらためて告知をするとしている。また、国立新美術館では他にも公募展を開催中だが、3月1日までの「令和元年度第43回 東京五美術大学 連合卒業・修了制作展」と、3月2日までの「新構造東京展」「現日春季書展」は、いずれも2月28日までと会期を短縮する。
京都国立近代美術館では「チェコ・デザイン 100年の旅」が3月6日より、「ポーランドの映画ポスター」が3月17日より開幕する予定だったが、スケジュール通りに開催されるのかは現在のところ未定となっている。また、3月15日までの開催を予定していた、国立国際美術館の「インポッシブル・アーキテクチャー ―建築家たちの夢」は、期間を短縮し2月28日で終了となる。
国立美術館の休館決定を受け、大型の展覧会にも影響が及んでいる。休館期間以降の再開スケジュールについても、続報を待ちたい。