東博など4国立博物館が休館へ。新型コロナウイルスの影響で
東京国立博物館など4つの国立博物館は、政府の新型コロナウイルスに対する方針を受け、当面の間休館することを明らかにした。
拡大を続ける新型コロナウイルスが、ついに国立博物館にも影響した。
東京国立博物館、京都国立博物館、奈良国立博物館、そして九州国立博物館の4館が休館することを発表。休館の期間については2月27日から3月15日まで。また、奈良文化財研究所の公開施設(飛鳥資料館、平城宮跡資料館、藤原宮跡資料室)も同期間休館する。その後の予定については「あらためてお知らせする」と発表した。
朝日新聞によれば、3月14日に政府が予定していた東京五輪・パラリンピックを盛り上げる文化プログラム「日本博」のオープニングセレモニーも、予定していた一般客の入場は取りやめ、縮小して開催するかを検討中だという。
なお、このほかの公立美術館については、国立西洋美術館が2月25日から3月31日までに開催予定のイベントを中止。休館の判断は現時点で未定としており、近い内に決定するという。山梨県立美術館、熊本市現代美術館などは主催イベントについて延期または中止の処置を取っている。
私設美術館でも、三菱一号館美術館は3月末までに開催予定だったイベントを中止。三鷹の森ジブリ美術館は3月17日まで臨時休館している。
また、アートフェアについては、ホテル型を会場とするART in PARK HOTEL TOKYO 2020が開催を延期。なおアートフェア東京2020は、2月7日時点で「予定通り開催」としている。